成田ーチューリッヒ(Zurich)ーベネチア(Venezia)


September 24, 2008

この日も午前中に仕事を駆け足で済ませ、午後は列車に飛び乗りワロン地方のディナンとナミュールへ。

ワロン地方はブリュッセルから少し南下したところから始まるベルギーの南半分で、食いしん坊の私にとっては「アルデンヌの生ハム」、第二次大戦時の1940年の「アルデンヌの戦い」、1944年のドイツ軍最後の大攻勢(バルジ大作戦)で有名な地域が含まれます。 この地域は完全にフランス語地域で、かなり仏語が話せないとちょっと苦労します。(特にタクシー、レストラン) ワロン地方には、5世紀末にフランク王国が最初の首都としたトゥルネー(フランス国境近く)や自分が仕事で'90年代初めにオランダのマーストリヒトから立寄ったことのあるリェージュ、その南東にあり今や日本語にもなったSPAの語源のスパ(ここはF1でも有名)など、仏語に堪能なら行きたい町が沢山あります。 いつかレンタカーでこの地方を廻るという夢を持ちつつ、今回はとりあえず、ブリュッセルから列車で1時間ほどでアクセスできるナミュールとディナンへ行ってみました。
とても良い地図をベルギー観光局のサイトで発見。 
地図をクリックで拡大します。


ディナン(Dinant)
当初はナミュールだけに行く予定だったが、旅行ガイドで偶然見つけたディナンの町。 偶然ブリュッセルから乗った列車の後ろ半分がナミュールで切り離されディナンまで行くことが判ったので、これも何かの縁と、そのままディナンまで足を延ばしました。
この町は、12世紀ごろから銅製品の加工で有名で、仏語で銅製の鍋や花瓶などをディナンドリーというそうですが、その語源はディナンの町の名前だそうです。 伝統の銅加工技術を生かして、楽器のサクソフォンはこの町で生まれ育ったアドルフ・サックスが発明したとのこと。
ナミュールから列車で約30分。 ムーズ(Meuse)川に沿って走ります。 とても美しい光景ですが、線路際の木々が邪魔して車窓からは撮影困難
駅から数分歩いてムーズ川に出るとこの景色です。 岩壁とシタデル(城砦)を背にしたノートルダム参事会教会
雲の切れ間から日が差しました。 この景色を撮るためだけにここに来たようなものですが、教会の右後ろに見えるロープウェイでシタデルに登る事にしました。 クリックで拡大。
橋の上から見た街並み。 この町は第一次大戦で町の殆どを焼き尽くされ、第二次大戦でも大きな戦禍を受けており、歴史的な建造物は殆ど残っていません。
ゴンドラの中から教会と右手にシタデル
シタデルの上からディナンの街並み

北方向(ナミュール側)を見たところ。 川の下流側に橋のようなものが見えますがここは流速を調整する堰になっていて、見難いですが左側に堤防のようなものが見えます。 これは船をここに閉じ込め水位調節をする為です。 ヨーロッパの川ではこの光景を良く見かけます。 

ナミュール(Namur)

ディナンから列車でナミュール駅に戻り、夕方が近付いていたのでタクシーで大急ぎでナミュールのシタデルに行き(仏語しか理解しない運転手で一苦労)、そこから歩いて旧市街を抜け駅に戻ることにしました。 ナミュールの良い地図がないので衛星写真に書き込んでみました。
クリックで拡大します。

ナミュールは上の地図をご覧頂くとお分かりのように、ムーズ川とサンブル川の合流点にあり、昔から交通の要所で、古くはシーザーの「ガリア戦記」にも登場する。 ドイツ、フランス、オランダの攻撃・支配を繰り返し受け破滅と再建が繰り返されてきた。 冒頭に書いたように、第二次大戦時もドイツ軍にとって極めて重要な地点であった。 数え切れない戦禍を経験した町ですが、とても美しい町に復興しています。 今回は時間も無く、貴重な美術品や教会など内部を何も見ることが出来なかったので、機会があれば必ず再訪したい町です。
シタデルは旧市街の南側のサンブル川を渡った小高い丘の上に残っている城砦で、17世紀の建設。 ルイ14世が所有していた時代もある。 上の地図の左の方に古城が残っており、Chateau de Namur ホテルとして運営されている。 (是非泊まってみたいホテルですが、アクセスが悪いのとインターネット接続不可というのが玉に瑕) シタデル上部の公園に地図が掲示してあった。 クリックで拡大しますが、この地図 下が北東で駅が右下方向となります。
上の地図の中央下に書いてある橋から見上げたシタデルです。 この壁に沿った道をジグザグに下りてきました。 手前の川がサンブル川です。
シタデル上部からムーズ川上流のディナン方向の眺め
ムーズ川下流方向
南方向。 橋はジャンブ(Jambes)橋といい、ここからは比較的形の良いシタデルの写真が撮れるらしいのですが、日が暮れてしまいそうなのでギブアップしました。
世界遺産に含まれる鐘楼
18世紀にイタリアの建築家により建てられた聖オーバン大聖堂

定番のカット。残念ながら屋根を補修中のお家が....

大分降りてきました。聖オーバン大聖堂と聖ルー教会(右奥)。 聖ルー教会はイエズス会派でバロック形式による17世紀の建造
旧市街を抜けてナミュール駅に向かう途中のスナップ。
聖ルー教会正面

鐘楼をバックの旧市街
チョコレート屋さんの自家製キャラメル

ナミュール駅

ワロン地方、ナミュール・ディナンの部はここまで。 一旦ブリュッセルに戻り、翌朝ナミュールを通ってルクセンブルグ経由でドイツのトリアーに移動しました。